2025年 化粧品企業のR&D戦略

ー中長期先を見据えた次の一手とは?ー

商品番号 mr210250648
価格 ¥ 108,900 税込
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【調査主旨】
◆2023年における主要企業12社のR&D費の合計は、前年度比5.0%増の1,142億円となった。主要企業別にみると、12社中8社においてR&D費が前年度を上回っており、なかでもロート製薬とミルボンが2桁増を遂げているほか、マンダムも10%近く増加している。

◆化粧品業界の研究開発における近年の傾向としては、『製品開発のスピードアップ化』『パーソナライズド美容の最適化』『グローバルへの対応』『サステナビリティの推進』『新たなビジネスモデルの開拓』といった5つのテーマがポイントとなっている。

◆『製品開発のスピードアップ化』については、従来の枠を超えた組織体制の再編や、知識・経験を効率的に共有する仕組みづくりに向けたAI化が進んでいる。例えば、資生堂では処方開発AI機能を導入したほか、研究員と生活者がつながる施設をオープンして生活者のニーズやインサイトを迅速に反映できる研究体制を強化している。

◆『パーソナライズド美容の最適化』については、各社が感性や官能性の数値化や、脳科学研究の応用によって一人ひとりに最適な美容提案を目指している。例えば、ロート製薬では“好き”と感じる感情を数値化し、やみつきになる処方開発を推進。また、コーセーは医療法人などと提携し、 iPS細胞を用いたパーソナライズ製品の開発を進めている。

◆『新たなビジネスモデルの開拓』については、各社はAIやビッグデータを組み合わせた解析を加速させ、化粧品業界における新たな価値創出や、革新的なサービスの実現を目指している。例えば、花王はアイスタイルと提携して『@cosme』会員の皮脂RNAを収集し、化粧品を効率的に選択できる仕組みを開発したほか、共創団体を設立してサステナブルな消費サイクルの実現に挑戦している。

◆これら5つのテーマは、成熟期を迎え飽和状態となった日本の化粧品市場において、今後の中長期的な未来を切り拓くポイントになるとともに、これらをいかに取り込み独自のイノベーションを生み出せるかが、次の競争の鍵を握っている。

◆当資料では、主要化粧品企業のR&D戦略を、組織体制、R&D費・人員、注力テーマ、特許、産学官との提携状況、海外市場への対応などから多角的に分析し、今後の展望についてレポートしている。

【調査期間】
2024年10月~2025年3月

目次
【調査項目(市場編)】
1.調査概要
2.主要企業のR&D体制
3.主要企業の戦力分析
4.主要企業の研究開発動向
 4-1. スキンケアの研究開発動向
 4-2. メイクアップの研究開発動向
 4-3. ヘアケアの研究開発動向
 4-4. その他の研究開発動向
5.主要企業の特許分析
6.今後の方向性
7.主要企業の研究開発動向一覧

【調査項目(個別企業編)】
1.企業概要
2.研究開発体制
3.R&D費およびR&D人員
4.研究開発動向
5.今後の展開

【調査対象企業】
• 株式会社資生堂
• 花王株式会社
• 株式会社コーセー
• 株式会社ポーラ・オルビスホールディングス
• 株式会社ノエビア
• 日本メナード化粧品株式会社
• 日本ロレアル株式会社
• 株式会社ファンケル
• ロート製薬株式会社
• 株式会社マンダム
• ライオン株式会社
• 株式会社ミルボン
• 株式会社ちふれ化粧品
• 株式会社ファイントゥデイホールディングス

【資料体裁】
A4判437頁

【発刊日】
2025年3月28日