コンシューマーレポートNo.309
2021年 シニア層が抱える食事の問題点と今後のニーズを探る

―“コロナ”によって食意識や健康意識、購買行動はどう変化したか―

商品番号 cr110210445
価格 ¥ 429,000 税込
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概要
【調査趣旨と結果】
◆今回、シニア層が抱える食事の問題点と今後のニーズを明らかにすべく、『食事面・調理面・買い物において何らかの悩みを抱える60代以上の男女618人』を対象にアンケート調査を実施した。同調査は、2017年に続き2回目の調査となる。

◆調査の結果、コロナ前と比較して食事量が増加した層と減少した層が確認でき、それぞれ食事に関する悩みや問題点が異なっていることがわかった。

◆すなわち、コロナ前と比較して食事量が増加した層は60-74歳の女性が中心となっており、コロナの影響により外出や運動機会が減少したことに加え、「体重の増加」「コレステロール値や中性脂肪の上昇」を自覚している人が多い。また、食事面では「糖質」や「カロリー」の摂りすぎ、「早食いしてしまう」といった点に悩んでいる。このため、こうした層に対しては、コロナ太りを予防・改善するために「糖質」や「カロリー」、「塩分」に配慮した商品の開発が必要であると考えられる。

◆一方、コロナ前と比較して食事量が減少した層は75歳以上に多く、コロナの影響により活動量が減少し、食欲が低下したことが食事量の減少につながっている。また、活動量や食事量の減少により、コロナ前と比べて「筋力・握力の低下」「疲れやすさ」「歩く速度が遅くなった」といった点を自覚している。さらに、栄養状態が良くないと感じている人が約4割、フレイルの兆候をチェックするイレブンチェックの結果が6点以上の人が約6割となっており、低栄養やフレイルの傾向がみられる。このため、この層に対しては、低栄養・フレイルを予防・改善するために少量で必要な栄養素が補給できる商品や「たんぱく質」を摂取できる商品の開発が重要であると考えられる。

◆当レポートでは、食事・調理・買い物に関する悩み・困りごと、コロナ前と比較した食意識・行動の変化、普段の食生活、加工食品の利用状況などを調査。性別、年齢層別(60-64歳、65-74歳、75歳以上)に加えて、「フーデイーシニア」、「アクティブシニア」、「ノンアクティブシニア」、「コスパシニア」、「プレフレイルシニア」の5つのクラスターでも分析している。

【調査方法】
■WEBによるアンケート調査
■調査エリア:全国
■対象:食事面・調理面・買い物面において何らかの悩みを抱える60代以上の男女618人
※今回の調査では、事前調査の結果を基にしたウエイトバック集計を行っているため、N数や出現率に誤差が生じている。

【主な調査内容】
■シニア層が抱える食事・調理・買い物の悩み
■コロナ前と比較した健康面・身体機能の変化
■コロナ前と比較した食事面・買い物面の変化
■フレイル・サルコペニア等の認知度
■中食・加工食品の利用実態
■食事・調理に対する今後の要望

【調査実査日】
2021年6月4~6日

目次
■調査概要
■被験者特性
■事前調査
■調査票

【分析編】
1. シニア層が抱える食事・調理・買い物の悩み
2-1. コロナ前と比較した健康面・食事面の変化
2-2. コロナ前と比較した食生活・買い物面の変化
2-3. コロナ後の食意識・行動の変化
3-1. 食品の摂取頻度
3-2. 菓子類の摂取頻度
4-1. ロコモ・フレイル等の認知度
4-2. フレイルの兆候(イレブンチェック)
5-1. 現在の栄養状態
5-2. 栄養摂取に関する意識・実態
6. 中食・加工食品の利用状況
7. 今後求められる商品・サービス
8-1. コロナによる食事量の変化と問題点
8.2. シニア層が抱える食事の問題を解決するための提案
9-1. 2017年調査との比較①
9-2. 2017年調査との比較②
10-1. クラスター別分析:フーディーシニア
10-2. クラスター別分析:アクティブシニア
10-3. クラスター別分析:ノンアクティブシニア
10-4. クラスター別分析:コスパシニア
10-5. クラスター別分析:プレフレイルシニア

【集計編】
1. 新型コロナウイルスの感染拡大前と比較した健康面や身体機能、生活面の変化(MA)
2. 新型コロナウイルスの感染拡大前と比較した食事面・買い物面の変化(MA)
3. 食事面において悩んでいることや困っていること(MA)
4. 調理面・買い物面において悩んでいることや困っていること(MA)
5-1. 食事や料理の際に、健康面に配慮して気を付けていること(MA)
5-2. 新型コロナウイルスをきっかけに、健康面に配慮してより意識するようになったこと(MA)
6-1. 食事の準備・料理をするときに心がけていること(MA)
6-2. 新型コロナウイルスをきっかけに、食事の準備・料理をするときにより心がけるようになったこと(MA)
7. 食事や料理に対する考え方(SA)
8. 関連ワードの認知度(SA)
9-1. 現在、自分自身にあてはまると思うもの(MA)
9-2. 将来、不安・心配に思うものうもの(MA)
10-1. 健康に関する情報源(MA)
10-2. 食事に関する情報源(MA)
11-1. 朝食の摂取頻度(SA)
11-2. 昼食の摂取頻度(SA)
11-3. 夕食の摂取頻度(SA)
11-4. 間食の摂取頻度(SA)
12. コロナ前と比較した食事量の変化(SA)
13. コロナ前に比べて食事量が減った理由
14-1. 食品の摂取頻度(SA)
14-2. 食品摂取多様性スコア(SA)
15. 菓子・その他の摂取頻度(SA)
16. 食べる頻度が少ない理由(MA)
17. 菓子類を食べる頻度が少ない理由(MA)
18-1. コロナをきっかけに積極的に摂るようになった食品(MA)
18-2. コロナをきっかけに積極的に摂りたいと思いながらも摂れていない食品(MA)
19. 現在の栄養状態(SA)
20. 栄養状態が良くない原因(MA)
21. 栄養状態が良くないと思うようになったきっかけ(MA)
22-1. 普段の食事で意識して積極的に摂取している栄養成分(MA)
22-2. 積極的に摂りたいと思いながらも普段の食事で摂れていないと思う栄養成分(MA)
22-3. 今後(も)積極的に摂取したいと思う栄養成分(MA)
23. 栄養成分に期待する効果(MA)
24-1. 栄養不足の予防・改善のために現在取り組んでいること(MA)
24-2. 栄養不足の予防・改善のために今後(も)取り組みたいこと(MA)
25. 栄養補助食品・栄養が強化された食品のうち現在利用しているもの/今後(も)利用したいもの(MA)
26-1. コロナ以降によく食べるようになったメニュー(主食)(MA)
26-2. コロナ以降にあまり食べなくなったメニュー(主食)(MA)
27-1. コロナ以降によく食べるようになったメニュー(肉料理・魚料理)(MA)
27-2. コロナ以降にあまり食べなくなったメニュー(肉料理・魚料理)(MA)
28-1. コロナ以降によく食べるようになったメニュー(野菜料理・その他)(MA)
28-2. コロナ以降にあまり食べなくなったメニュー(野菜料理・その他)(MA)
29. 中食・加工食品等の利用頻度(SA)
30. 商品を選ぶ際の重視点(MA)
31. コロナ前と比較した利用頻度の変化(SA)
32. 弁当・惣菜で利用が増えたもの(MA)
33-1. 冷凍食品で利用が増えたもの(MA)
33-2. レトルト食品で利用が増えたもの(MA)
34. 中食・加工食品等を利用する理由(MA)
35. 中食・加工食品等の不満点(MA)
36. 今後どのような商品があれば利用したいか(MA)
37-1. 普段の食材・食品の購入先(MA)
37-2. コロナ後に利用する機会が増えた食材・食品の購入先(MA)
38. コロナ後に利用が増えた理由(MA)
39. コロナ後に利用が増えた購入先で購入している食材・食品(MA)
40. 買い物に対する考え・行動(SA)
41. 今後あったらいいなと思う商品やサービス(MA)
42. 同居している人/普段一緒に食事をしている人(MA)
43. 1ヶ月あたりの食費(SA)
44. イレブンチェック(SA)
45. 現在罹っている疾患/今後不安に思う疾患(MA)
46. BMI値(SA)
47. 価値観・ライフスタイル(SA)

体裁:データ(レポート本文のPPT、PDF、ローデータを収録)
※【CD-ROM収録内容】
1)本文PDF 2)本文パワーポイント
3)データ編(基本クロス集計・単純集計・ローデータ・調査票・FA)

発刊日:2021年7月5日

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